ブロックチェーンによる臨床試験の実用化にせまる

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臨床試験(治験)といえば、製薬会社の新薬開発などで
たくさんの患者が必要となるため、大規模な人件費がかかります。

それだけでなく、治験においては患者のカルテと
提出されたデータの照合を確認する作業にも
かなりの人手を要します。

この莫大な人件費というデメリットですが、

世界初のブロックチェーン技術の導入によって、
大幅に削減できる未来が見えてきました。

SUSMED(サスメド)株式会社によると、
大規模な治験では確認作業の人件費だけで
数十億円に達するとのことです。

実際に、日本の治験にかかる費用は
国際的に比較しても高額な傾向にあります。

日本以外のアジア諸国の治験費用と比べると、
3〜5倍高いというデータも存在します。
(2005年:日本製薬工業協会調査より)

その費用のうちの一つである人件費を
大幅に削減できるとなると、

・約7割の人件費が削減可能

・日本の長年の治験費用の課題を解決できる

・人員のシフトも可能となるため
より多くの治験を行うことが可能

などのメリットが増えると考えられます。

臨床試験(治験)は、いち早く新薬の効果・効能を試すことができます。

今までは、自分の病気を薬によって治療することが不可能だった人が
少しの希望を持ってチャレンジすることもよくあります。

反対に、まだ安全性が確証できていないという点も考慮すると、
治験に参加しても、特に効果を得られない場合もあります。

ましてや、実用性のない新薬ですので
予測もできない副作用が現れる可能性も否定できません。

何か特殊なウイルスに感染していないか、
変わった既往歴はないか、遺伝的疾患はないかなど

あらゆる可能性と数年後のリスクを考え、
精密に正確なデータを記録する必要があります。

今まで人の手で行っていたこれらのデータ管理、
データ改ざん防止業務をブロックチェーンで代替するとは、

医療機関や製薬会社、認証機関などの参加機関で
データを分散して管理するシステムを作ることで
改ざんを不可能にするとのことです。

人件費やコストの面だけでなく、
人による改ざん防止と、人的ミスも防ぐことができるので
日常的に導入されるとなるとかなりの進化になると思います。

臨床試験(治験)におけるブロックチェーン技術の導入は
国が認めており、今後の進捗についても随時ニュースが入ってくるでしょう。

世界初となる、新たな試みです。

引き続き注目していきましょう。

本日は以上になります。

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