From.西山

ビットコインはこの1ヶ月で、
約20%以上の大きな下落を見せました。
でも、実際はこれといった
“決定的な悪材料”は見当たりません。
ただ淡々と売りだけが続く
相場が続いています。
こういうとき大事なのは、
「どこで戻るか?」ではなく——
“最悪のシナリオを一度だけ見ておくこと。”
最悪を把握しておけば、
そこに届かない限りはすべて“想定内”になります。
その“最悪のシナリオのひとつ”として
挙げられるのが……
6万ドルというライン
「絶対そこまで落ちる」という
意味ではありません。
ただ、企業側の事情を踏まえると
6万ドルには“構造的な意味”が出てきます。
鍵になるのは、
トレジャリー企業(BTCを資産として保有する企業)。
中心にいるのが、
世界最大のBTC保有企業MicroStrategy。
現在、64万BTC以上を保有し、
平均取得単価は約7.4万ドルとされています。
この企業のように、
大量にビットコインを抱える企業から見ると、
6万ドルは“ただの数字”ではありません。
企業にとっての“20%毀損ライン”とは?
企業の世界では…
「資産価値が20%下がると
急激に経営が苦しくなる」
という昔からの鉄則があります。
- 資産価値が20%落ちる→担保力が落ちる
- 担保力が落ちる→追加担保(マージンコール)が来る
- 応じられなければ→強制売却が発生
これが、企業財務でよく言われる
“赤信号ライン”。
では、これをMicroStrategyに
当てはめるとどうなるか?
MicroStrategyの取得単価に“20%毀損”を当てはめると…
- 平均取得単価:7.4万ドル
- 20%毀損ライン:約5.9万ドル
つまり、“6万ドル付近”で、
企業の財務が強く揺れやすくなる。
ここを割ると、
次のループが起きる可能性があります。
『6万ドル割れで起こり得る“最悪の連鎖”』
① 企業の担保としてのBTC価値が落ちる
② 追加担保(マージンコール)がかかる
③ 応じられない場合「一部BTCを強制売却」
④ 売却が市場に出て、さらに価格を押し下げる
⑤ 次の企業が苦しくなり、売却が連鎖する
つまり…
売らなきゃいけない人が増える
→“下落が下落を呼ぶ”という最悪の展開になりやすい価格帯
というわけです。
これが、6万ドルが最悪シナリオの
一例として語られる理由。
もちろん、必ずここまで落ちるという話ではありません。
ただ、仕組みとして
- 6万ドルまで到達する可能性もあり
- その付近から大量の強制売却リスクが高まりやすい
- 6万ドルを切ると長らく低迷する可能性も
というのは、“構造的な弱点”であることを
知っておかなければなりません。
もしあなたが暴落を前提に動くなら。
ここまでお伝えした通り、
急落局面ではビットコインを含む仮想通貨を
そのまま抱えておく選択が、必ずしも最適とは限りません。
相場が重くなる期間こそ、
あえて 「暗号通貨とは別の市場」 で
資産を守り、動かし、増やしていく——
そうしたアプローチの方が合理的な場合があります。
具体的な方法はいくつかありますが、
ご希望があれば“一例”として共有することも可能です。
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