保険会社の今と未来。デジタル化は進むのか？

公開日：2020年8月18日

FROM：仮想通貨長者.ｃｏｍ AKIYAMA

多くの企業でブロックチェーンやAIを
駆使した実証実験開始のニュースが
アナウンスされていますが、

保険業界もその一つです。

今回、保険業界の今とこれから始まる実証実験
を交え保険業界の未来を考えていきたいと思います。

保険業界の今

皆さんも一度は経験あると思いますが、
保険加入時や給付の手続きって
複雑でわかりにくいですよね。

どんな大手の保険会社でも
対面や電話、紙もしく電子機器による手作業が多く
まだまだアナログな手法が多く使われています。

だからこそどんな対策を取り続けても
データの改ざんなどの不正問題が
度々発生してしまいます。

去年、問題が発覚したあの大手保険会社のように。

保険会社だけではなく
被保険者が逆手にとって保険金の不正受給、
所謂、保険金詐欺が度々発生しています。

問題が発覚すればする程に、
手続きは複雑になり審査に時間がかかります。

保険は相互扶助という
素晴らしいシステムの裏側で
金銭を取り扱う金融商品の為、
トラブルも多く悪いイメージが付き纏っています。

そもそも、保険とは？

保険とは将来のリスクに備えて
保険に加入した人々が
互いにお金を出し合い、
万が一の事象が発生した際に
その集まったお金の中から出し合います。

一人では負担しきれない大きな金額も
みんなで分散すれば一人ひとりの負担は
少なくて済みます。

このようにお互いで助け合う（相互扶助）仕組みが保険の仕組みです。

日本は９割以上の世帯が加入している保険大国です。

生命保険会社で41社、損害保険会社は32社も存在します。

加入しているほどんどの人が
自身が加入している保険のことを理解していません。

始まる実証実験

先に述べたアナログな現状の改善のために
保険業界でも改ざん不可能なブロックチェーン技術を
駆使した実証実験が始まっています。

東京海上日動火災保険株式会社と
株式会社ディーカレットによる

「ブロックチェーン技術を利用した保険契約における
業務プロセスの自動化に関する実証実験の実施」（2020年３月〜）

メットライフ生命、
AI（人工知能）で査定フローを改善

「保険金・給付金不正請求検知システム運用開始」（2020年６月〜）

大同生命保険株式会社と株式会社ディーカレット
による

「デジタル通貨の発光実験の実施」
「生命保険業への応用可能性を検証」
（2020年７月〜）

※一部を抜粋

上記に記載した意外にも各保険会社が
ブロックチェーンやAIを利用した
実証実験を繰り返し行っています。

しかし、まだまだ実証実験止まりなのが現実です。

現在のアナログなシステムが
ブロックチェーン技術により改善されれば
業務の効率化だけでなく、
人件費などのコスト削減にも寄与されるでしょう。

ただ個人的に気になるのは国内大手保険会社が
ブロックチェーン技術などの実証実験に
積極的に動いていないことです。

外資系の保険会社も増えましたが
まだまだ国内大手保険会社が
日本の多くのシェアを確保しています。

生保レディによる対面販売で拡大してきた
国内保険会社は今もこのやり方が
一番だと思っている節があります。

大手の保険会社が積極的に動かないと
ブロックチェーン技術から得られる恩恵は
空想もしく遠い未来になるでしょう。

新型コロナウイルスの影響で
対面販売が難しくなった今だからこそ
不正問題の信頼回復だけでなく
大きく革命して貰いたいものです。

仮想通貨長者.ｃｏｍ AKIYAMA