大砲の撃ち方に学ぶ投資のすゝめ

公開日：2025年6月29日

出典：三田紀房『エンゼルバンク』（講談社）

From：KAWARA版統括Kinoshita

「大砲ってどうやって的を狙うか知ってる？」

「大砲？」

「そう軍隊が使うやつ、ドーンてね」

「そうだなぁ…目標と距離を正解に計測して…」

「外れたら？」

「目標に近づくように微調整を繰り返します」

「ダメ、それじゃ山のように弾を消費するよ」

「ではどうやって？」

「外した次の２発目はね…」

「的の反対側に外すつもりで思い切って撃つ！
それから調整するほうが的を予測しやすいから弾を効率的に撃てる、
このように〝挟み撃ち〟で的を狙う！これが大砲の打ち方の基本！」

これは、エンゼルバンクという漫画の一場面です。

ドラゴン桜を書いている人の漫画なんですが、投資で成功するための考え方としても、的を射ています。

多くの投資家は自分の理想を〝ダイレクト〟に探してしまいがちです。

例えば、できるだけ安全に、できるだけ高い利率を、少額からでもできて…といった具合です。

必ずしもそれが悪いわけじゃないんですが、実はその理想を追い求める姿勢が、理想への遠回りになっているかもしれません。

理想とは真逆のサンプルを集めたり、実行してみることは、理想のサンプルを追い求めることと同じか、それ以上に効果的です。

そもそも、投資は成功する確率の方が低いです。

成功サンプルが少ないんです。

では失敗サンプルはどうでしょう？

世の中に落ちているのは、圧倒的に失敗した事例のほうが多いです。

どちらを参考にしたほうが理想に素早くたどり着けるかは火を見るよりも明らかですよね。

なにが失敗だったのか？
なぜ回収できなかったのか？

こうした失敗から学ぶことで、理想もしくは成功という形がどんどん浮き彫りになってきます。

とは言え、、、

資金が潤沢になければ、〝弾〟はいつか切れてしまいます。

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