ウォーレン・バフェットが円建て社債発行、その理由とは?

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先日、著名投資家のウォーレン・バフェット氏が率いる
投資会社バークシャー・ハザウェイは初となる円建ての
社債を発行することを決めました。

合計4,300億円を集めて、海外企業が発行する
円建て債としては過去最大の発行額です。

ではなぜ、このタイミングで
円建てで社債を発行したのでしょうか?

その理由とは、

「円が中長期的に円安・下落を起こす可能性がある」

と予測しているからです。

今回の社債の満期は
5、7、10、15、20、30年の6つ。

さらには、このうちの10年債が
発行金額1465億円と最も多い金額が発行されています。

10年後と言えば、東京オリンピック、
日本カジノ統合型リゾートの開業と
日本のビックイベントが終わった直後です。

実は、バフェット氏はこの時期に日本経済が低迷し
満期時に円が下落していると推測しているのです。

社債満期時に円が下落していた場合
ごく僅かな米ドルで円を用意し、
ごく僅かな金額で社債の返済金の準備ができるのです。

このような「為替ヘッジ」が狙いだと言われています。

さらに、円が中長期的に円安下落を起こす可能性がある、
言い換えると、円は今安いと言えます。

例えば、バークシャー社の投資先の多くは
米国に集中しているため、今回調達した円は
米ドルに転換することになります。

つまり、「円→米ドル」という、転換になります。

この場合は、出来るだけ円が高い方が
より多くの米ドルと交換ができます。

そのため、社債を発行するタイミングという点では
今がベストタイミングとバフェット氏は推測したのでしょう。

この場合、当然のことながら米ドル建てで
直接資金調達をするよりもコストは掛かります。

ただし、日本は超低金利状態。

社債の微々たるインカムゲインより、
為替のキャピタルゲインを選んだのでしょう。

ただ、今回注目すべきはバフェット氏が
中長期的な円安を予想していること。

バフェット氏と言えば、リーマンショック時の
数ヶ月前に中国株を売抜き10倍以上の利益を獲得したという
有名な話を聞いたことがあるかと思います。

そのバフェット氏が円の暴落やハイパーインフレなど、
多少なりとも日本経済に異変を感じているということ。

それによって、多額の円建て社債を発行したということ。

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